皆さん、こんにちは。そらなぎです。

先日、ここ離島の離島で、小中学生が海を1000m泳ぎ切る「遠泳大会」が無事に開催されました。我が子もなんとか完泳し、その奮闘ぶりが地元の新聞に載るという嬉しい出来事もありました。(ネットの海は広いので、実名等は隠しての報告です!)

 ※前回の記事(挑戦への道のり)はこちら
  天然プールと子どもたち。40代から「初心者」を楽しむ軽やかな生き方 – Island Life ~人生の寄り道案内所~

今回、私は砂浜から応援していたのではなく、「伴泳(ばんえい)」として、息子のすぐ横を一緒に泳ぎました。

タイムを競うものではなく、安全第一。途中で体を支えたり、タイムアウトぎりぎりになった最後は少し手を引いてやったりと、親として出来るサポートはしました。 でも、1000mという果てしない道のりの大部分において、結局のところ、水をかいて前に進むのは「息子自身」でした。

周りの大人たちがどれだけ応援し、隣で見守っていたとしても、冷たい波に顔を叩かれ、しょっぱい海水をゴクリと飲んでむせるのは、他ならぬ本人です。自然の海は美しく雄大である反面、時に残酷で冷酷な顔を見せます。息継ぎを怠れば沈むという現実の前では、誰も息子の代わりに泳ぎ切ってあげることはできないのです。

これは、私たちが生きる社会も全く同じではないでしょうか。

40代半ばにもなり、これまで積み上げてきた経験や立場を手放して、全く新しい環境や分野へ「初心者」として飛び込むとき。周りの人は温かく応援してくれるかもしれません。しかし、いざ新しい海へ飛び込めば、もがきながら自分の力で生き抜いていく「覚悟」がどうしても必要になります。

挑戦には必ずリスクが伴いますし、うまくいかないことも多々あります。「なんとかなるさ」と飛び込んでも、容赦なく波に飲まれ、社会の厳しさに直面することもあるでしょう。

でも、だからこそ、私はお伝えしたいのです。 自分の腕で水をかく覚悟を持って飛び込んだ海で、もし波に飲まれて限界を感じたなら。その時は、思い切って泳ぐのをやめていいのだと。

懸命に手足を動かすのをやめて仰向けになり、空を見上げて「プカ〜ッ」と波に身を任せてみる。 すると不思議なことに、体は案外沈みません。私たちがこれまでの人生で経験してきた嬉しいこと、悔しかったこと、そして数々の失敗。そのすべての出来事が、目には見えない『浮力』となって、あなたという人間を底からしっかり支えてくれるからです。

うまくいかなかった経験も、必ず人生の強靭な糧になり、あなただけの豊かなグラデーションになっていきます。時には立ち止まったり、波打ち際まで後ずさりしたりする時間すらも、長い人生を生き抜くために必要な、立派な戦術です。

人生は一度きりです。 もし今、心のどこかで「あの島まで泳いでみたいな」とウズウズしていることがあるなら。しょっぱい海水を飲む覚悟を少しだけ胸に秘めて、その気持ちに従って一歩を踏み出してみませんか?

皆さんの新しい航海と、勇気あるひと休みを、この南の島から全力で応援しています!

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