皆さん、こんにちは。そらなぎです。

離島のさらに離島、ここ加計呂麻島での暮らしは、毎日がちょっとしたアドベンチャーです。

先日、久しぶりに、爆買いツアー=日用品や食料品等の「買い出し」に行ってきました。

都会に住んでいた頃なら、ホームセンターやスーパーなんて思い立った時にフラッと車で行ける場所でした。しかし、今の生活ではそうはいきません。 車に乗って、フェリーに揺られ、そこから徒歩で移動し、さらに車で……。大型店にたどり着くまでに、なんと片道2時間かかります。

生鮮食品を守るための巨大な保冷バッグと大量の保冷剤、そして重たい飲料を運ぶための車輪付きキャリーカートは、島民の必須装備です。 移住したての頃は、この装備を忘れて食材をダメにしそうになったり、カートなしで挑んで腕がちぎれるほど筋肉痛になったりと、痛い目にも遭いました(笑)。 でも、そんな小さな失敗も「次はこうしよう」という知恵に変わっていくんですよね。失敗は、新しい生活を形作るための大切なピースなのだと実感しています。

さて、そんな大旅行の末に大型店に着くと……もう大変です。 普段なかなか来られない反動から、「あれも!これも!」と購買意欲が大爆発。気がつけばカートは山盛りで、食品だけでお会計は3万円強に!

「ちょっと買いすぎたかな?」と一瞬ためらいつつも、普段は手に入らないものを吟味し、欲しいものを思い切って買う。その欲求が満たされる瞬間は、最高のストレス発散であり、島暮らしの大きなエンターテインメントなんです。 人生は一度きり。「こうあるべき」という枠や常識を少しだけ外して、ワクワクする楽しい方向へ素直に足を踏み出してみるのも、悪くない大人遊びだと思います。

そして、この買い出しツアーのハイライトは、帰りのフェリー乗り場での出来事でした。

山のような荷物を車から降ろし、船の荷物置き場まで何往復もして積み込んでいた時のことです。 それを見かねた船員さんが、「猫車(一輪車)使っていいですよ」と、スッと持ってきてくれたのです。 おかげで重たい荷物も一気に運ぶことができ、本当に助かりました。

島では、こうした助け合いの風景が日常のあちこちでごく自然に見られます。 これが、島に息づく「結(ゆい)」の精神なんだなと、心が温かくなりました。本当に有難く、感謝の気持ちでいっぱいです。

効率やスピードばかりが求められる現代社会から見れば、買い物のために往復4時間もかけたり、人の手を借りてアナログに荷物を運んだりすることは、時代を後ずさりしているように見えるかもしれません。

でも、フェリーで心地よい海風を浴び青い海を見ながら「今日は何を買おうかな」とのんびり考える時間や、誰かの優しさに触れる瞬間は、これまでひたすら前を見て走り続けてきた40代にとって、意図的に「立ち止まる」ためのとても贅沢な”余白”になっています。

時には全力で立ち止まっても、後ずさりしたっていいんです。ギアを落として誰かに頼るからこそ、見えてくる豊かな景色が必ずあります。

皆さんがこれまで経験してきた様々な仕事や、一見無駄に思えたような人生の回り道も、決して無駄ではありません。いつか必ず、新しいステージで「豊かな知恵」として線で繋がり、誰かと助け合うための力になります。

もし今、40代で新しい挑戦やキャリアチェンジに迷っている方がいたら。 圧倒的な「非効率」を手放しで楽しみ、誰かの優しさに甘えながら生きている人間の姿が、皆さんの背中を少しでも押すきっかけになれば嬉しいです。

さて、今日は買ってきたとびきり美味しいお肉で、子どもたちも一緒に家族みんなで盛大に宴会を開こうと思います!